ニートアイランド現象
ほとばしるいじめてオーラをエコロジー路線で活字にするための徒然。短めのを載せてみたりします。長いのは暖め中。

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アイ アム ブラックサンタクロース
私は12月23日の午後23時59分に睡眠を開始して12月25日の午前0時0分に目を覚ますことで忌まわしきインフェルノから解脱し、果てのない悠久の安息を得るはずでした。
そうなのです観測されない事物はないに等しいのです。

そう。僕の、辞書に、クリスマスは、無い。

というわけで安住の我がマイルームに引き篭もって永い眠りにつくことにしました。時間は12月23日午後23時59分。そして僕は安らかな眠りにつき、インフェルノからの乖離を果たしたのでした。・・・。


もちろんそんなことは一切なくて、約8時間後、妹に殴られて目を覚ましたのでした。
朝の冷えた空気を肺に含みます。
そこには12月24日の空気が広がっていました。僕はむせて咳き込みました。12月24日の空気は僕の肺を蝕み始めているようでした。
「早く起きろよ」
「なに?」
「今日はピアノ発表会だから」
どうやら強制的に外へ連れ出される運命にあるようです。妹はゴシックロリータのスカートで僕を見下して言いました。
「○○市にいくから、遠出。返事は?」
「はい・・・」

それが悪夢の始まりでした。
家族ぐるみで会場へ向かいます。
コンクール会場へ到着後数分、妹は準備があるからと言ってカーテンの奥に消えていきました。
ひとりぼっち、ピアノ教室の子供たちだらけのコンクール会場で成年男子は居場所をなくして佇むのでした。その会場には中学時代の音楽の先生や、僕の両親の知り合いがいるのでした。僕は気まずさと寂しさ、ない混ぜの感情に耐えられなくなって、コンクール会場の隅っこで体育すわりをしました。父母さん達の不審な目線が僕をみました。
「くぅ」
僕は羞恥と恥ずかしさに耐えかねて会場を飛び出し、見知らぬ都会の町を奔走しました。
「ちくしょぅー」
駆け抜ける間に約10人のカップルとすれ違いました。
走る自分の瞳の端から涙が尾を引いて後方に流れてゆくのが見えました。
(この街には僕の居場所はないんだ)
僕は悟りました。どんなに物語を読もうとも、どんなに小賢しい考えを思いつこうとも、最後に勝つのはアイの力だってことを、目の前の現実に思い知らされました。いつものとおり部屋にこもって逃避することは出来ません。本屋に言っても、クレープやに行っても、ひとりなのは僕だけでした。どこを走っても、どの闇に逃げ込んでも居場所を持たない影ははじき出される運命にあるのです。
そして、無常の世界で生きるほど僕はタフガイではありませんでした。

とぼとぼと、衰弱したあしでコンクール会場にもどることにしました。
トイレにこもってリリーフランキーの書物でも読もうと考えました。便器に腰掛けてズボンは提げないで個室に閉じこもりました。
何分か後、メールが来ました。
「そろそろダヨ」
おとんからのメールでした。
妹がゴシックロリータの服装でピアノを演奏するみたいでした。
ゴシックロリータか、と想像してなんだか元気が出ました。
僕は便器から腰を上げて、一度だけズボンを下ろして、何もせずまたあげて引き篭もり脱出をしました。
コンサート会場へ歩き始めました。


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